ちょうど良い機会なので(今後はなかなかタイミングがないと思われるので)、ヒナタデザインの設立趣旨とビジョンについて宣言をしておきたいと思います。今のヒナタデザインのスタッフは創業の前から一緒にコンセプトを作ってきたので特に必要ないですが、今後スタッフが増えたときのために。そうなればいいのですが...
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● 会社の目的
モノと仕組みをデザインする
~ 人とモノ、人と人とを繋ぐデザインの創造 ~
● 会社の価値観
1.役に立つ/継続して社会に貢献する
2.色を出す/個の能力を優先してチームで補完する
3.無駄を省く/商業的な効率性や合理性を追求する
● 中長期目標
1.販売(サービス)のデザイン/利用者とメーカーを繋ぐ
2.製品のデザイン/デザイナーとメーカーを繋ぐ
3.文化のデザイン/日本と海外を繋ぐ
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会社の目的については、以前に投稿した「
ときどき聞かれる会社名の由来」でも一部を簡単に記載しているのですが、ヒナタデザインが
ユニバーサルデザインの内部評価プログラムに従い、「プロダクトデザイン」や「パッケージデザイン」を手がけることによって、製品を見ただけで"こういうように使うんだ"とかがもっと理解しやすくなったり、どんな製品なのかがパッケージを見て一目でわかるようになればと考えています。そうすることで、消費者と製品が、あるいは消費者と作り手がコミュニケーションをとりやすくなり、モノやデザインを通して消費者と作り手がつながっていくはずです。そういうプロセスは
インタラクションデザインの基本型であると思うのですが、「優れたモノ=デザイン」にはそういう力があると考えています。
会社の価値観については、経営目標にも近いのですが、最も重要な価値基準を優先順をつけて並べています。
最初の「1.役に立つ」とは、記載の文言を逆の視点で見ると、社会に対して役に立たないことはしないということ。例えば、いくらお金が儲かるとしても、社会や会社(ブランド)にマイナスになることは決して行わない。他にも、安全性を確保できない商品もこの原則で除外されるべきだというように考えています。
これが、ヒナタデザインで何よりも優先度が高いもの。
次の「2.色を出す」については、ヒナタデザインのスタッフがまさにこんな感じなのだと思うのですが、各メンバーが会社や業務の目的に対して、活き活きと個性を発揮しながら活動できるチームをつくっていきたいということ。個人の能力で足りないところはチームのみんなでカバーする。その個々の個性の集合体が、ヒナタデザインのカラーになるということです。
最後の「3.無駄を省く」については、ここでようやく商業的な内容です。ヒナタデザインでは会社の目的や目標も定まっていますし、社内資料ですが、プロセスマップ等で業務フローを明確に認識してるので、業務の無駄をなくすことを常にスタッフ全員が意識することが重要だと思います。もともと、「モノと仕組みをデザインする」という会社の目的自体に、商品の素材の安全性や廃棄までのプロセス、あるいは販促の紙の製造工程や印刷会社のポリシーまでを考慮して取り扱う商品や素材等を選考していくつもりなので、無駄な業務がプロセスの中に組み込まれていることに違和感を感じなければいけないと思います。
結局はきちんと目的や目標を定め、無駄を排除して行くことが、重要なのかなと。そして、決めたことを継続して実行して行く。これが長続きさせるためのコツなんじゃないかと考えています。
中長期目標ではより具体的なスケジュールやロードマップ等を内部で保有していますが、「1.販売(サービス)のデザイン」では更に細かく落とし込んだ数値や販売目標を設計していて、また「2.製品のデザイン」と「3.文化のデザイン」では、今後具体的に詳細を決めて行く予定です。
自分たちのビジョンに向けた経済活動が、結果的に社会の役にたてれば。
ぜひ、時間をかけて少しずつ実行して行きたいですね。